What's Going On/Marvin Gaye

1971年リリース。ソウルミュージックの不朽の名盤ですね。
JMさんのTB企画「JMB連携TB企画 第37弾 /We Love Marvin!」に参加です。
マービン・ゲイの音を初めて聞いたのは、TOP40に「I Want You」がエントリーされた頃、そしてしばらくたってから父親に射殺されたニュース。残念ながら彼の一番輝かしい時期をリアルタイムで聴く事ができなかったです。
モータウンのヒット曲量産体制を打ち破った2人の巨人、スティービー・ワンダーとマービン・ゲイ。スティービーはその70年代の大活躍でボクの脳裏にもしっかりとその軌跡が刻まれてますが、マービンは結局よくわからなかった・・・
単なるソウル歌手としてしか理解できなかった・・・
「What's Going On」もダニー・ハザウェイの方を良く聞いていた・・・
でも今回の企画で皆さんが「What's Going On」の訳を上げていて、彼が絶賛された理由の一端が見えたかもです。
- What's Going On -
愛する人よ、この世はかなしいことが多すぎるよね
ねえみんな、僕らの仲間がたくさん死んでいっているよね
でもね、ぼくらは今わかったんだよ、どうすればここに幸せをもたらせるかね
神よ、もうぼくらはあなたを頼らなくてもいいみたいだ
愛が憎しみに打ち勝つには、戦争じゃだめなのさ
ぼくらは今みつけたよ、ホントの事を知るすべをね
ピケを張っている人たちよ、そんなに責めないでおくれ
話そうぜ!
そうすりゃわかるさ!何がおきているかね
そう何がおきているか
何かがおきているんだ
何かがおきているんだよ
今まさに
今まさにね
みんな僕らのこと間違ってるっていうけどさ
そう決め付けたのはだれなのさっ!
髪が長いってだけでさぁ!
ぼくらは今みつけたよ、ホントの事を知るすべをね
ピケを張っている人たちよ、そんなに責めないでおくれ
話そうぜ!
そうすりゃわかるさ!何がおきているかね
そう何がおきているか
何かがおきているんだ
何かがおきているんだよ
今まさに
今まさにね
(以上、勝手に翻訳。間違ってたらゴメン(^^;)
彼は、ベトナム戦争で疲弊した社会に現れた平和を推する若者たちを、この歌で認めて、勇気付けて、彼らの言いたい事を代弁してるんですね。
「Wood Stock」で頂点をみた「音楽が世界を変えるムーブメント」を、そのまま受け継いで黒人音楽の世界にもって来たわけですかね。
(時代考証間違ってたらカンベンです(^^;;;)
あの時代に、
この歌詞で、
この煽るようなメロディーで、
そしてあの力強い声で、
このメッセージを・・・・
あぁ、強烈なインパクトのイメージが・・・・・
昨年の7月、六本木Pit Inn閉店間際のライブに、達郎さんが飛び入りして「What's Going On」を唄ったときに言ってたんですよ。
「いろんないやな事があるけど、こんな世の中だから音楽で良くしていこうぜ!」
この詩を訳して、やっとその意味がわかりましたよ。
あのころ、音楽は力があった。
みんなが自分の力を音にゆだねていた。
そして、さらに大きな力になっていった。
今の音楽は癒してくれたり、小さな勇気を与えてくれたりします。それはとてもいい事。
そしていつかまた、大きな敵が現れたときに、この曲が歌われたときの様に音楽が大きな力をもってほしいなぁ、と思うわけです。
追:
この少しあとに上田正樹がサウス・トゥー・サウスでこんな歌唄ってました。
「髪が短くネクタイ締めた奴等の言う事はあてにできない
いつのまにか騙されてしまう・・♪」
(バッド・ジャンキー・ブルース)
What's Going Onの「Picket Lines, picket signs」の意味が良くわからなかったのですが、当時の若者と社会の古いモラルの間での見えない溝を表現しているのでは、と思い「お堅い人たち」と訳してみました。そのときチラッと上のキー坊の歌を思い出しました。戦争と平和、古いモラルと新しい自由、色んなものがマーブル状に混沌とした世の中だったのですかね・・・・
(getsmart0086さんのご教示で訳を変えてみました(^^2005/7/14)


Comments
北さん、こんばんは。
ご参加&TBありがとうございます。
この曲のMessageが不要になる時代が来ればいいなと思いつつ、
いつまでたっても変わらない状況に悲しみを感じますね。
音楽を創るのも人間、そして不条理な争いをするのも同じ人間なんですよね。
難しい・・・
Posted by: JM | April 07, 2005 at 01:06 AM
北さん、こんばんは。
北さんの訳詩。気持ちが伝わってくる素晴らしい言葉に、何度も読ませてもらいました。
この歌って、ベトナム反戦や公民権運動が活発化する中におこなわれたウッドストックを頂点としてその後、若者の運動が虚無感に覆われ始めた時でしょうか。アメリカ社会が巨大な商業主義に飲み込まれようとしていく時のマーヴィンの心の中からの訴える言葉のように思えました。それなのに、彼の歌い方がすごくさりげなくて、おしつける感じじゃなくて・・逆に彼の心を思いました。
>お堅い人達よ
北さんの「当時の若者と社会の古いモラルの間での見えない溝を表現しているのでは」
という説明に成る程と思ってます!
言葉のいろいろ含まれている意味は本当に複雑で難しいですね。「訳は、心!」って北さんの名訳に触れて改めて思いました。どうもありがとうございます。(*^_^*)
Posted by: ワルツ | April 07, 2005 at 01:21 AM
>JMさん、
コメントありがとうございます。
全くおっしゃるとおりです。
それでも歌の思いが通じるまで歌いつづけないといけないのですよね。
>ワルツさん、
ども、そんなに褒められるとコソバユイです・・(^^;
71年頃だからそんな時代だったと思うんですヨ。
平和を望む若者達に「争いは何も解決しないことを僕らはしったんだ。いま時代はかわっていてるんだよ、キミ達は正しいんだよ」とうたってるのかなぁ?と思えるんです。
結構意訳なんで、ちょっと違ってるかも知れませんけどネ(^^;;
このアルバム、他の歌も気になってきたんで、ボチボチ歌詞をしらべてみますね。
Posted by: 北さん | April 07, 2005 at 08:53 PM
深い内容の歌だったんですね!英語力の乏しい自分としては、中々こういう聞き方ができないんで参考になりました。70年代は反戦、カウンターカルチャーとありましたが、一種のファッションというカテゴリーでアメリカナイズって一言で済まされてしまったことが多かったと思います。当時の反戦映画なんかも今見るとああ、こういう意味だったのかあ!などと思うことも多いです。マービンゲイはあまりリアルタイムでは聞かなかったですね!モータウンよりフィーリーソウルが全盛だったからなあ!しかし、色々な人のカバーで良さを知っていく。結局オリジナルに戻るなんて現象もあります。自分は最近、マイケルマクドナルドのモータウンにはまりました。ドゥービーのころは好きじゃなかったけど、この2枚のアルバムはいいんじゃない!!と思っています。やはり今は亡きロバートパーマーの I WANT YOU とMERCY MERCY ME は何度も聞いた一枚です。
Posted by: マルチオーディオ | April 08, 2005 at 02:07 PM
洋楽もいろんな聴き方ありますけど、
やっぱりこうやって歌詞の意味とか時代背景とかをわかって聞くと更に近づける感じです。
邦楽だってそうやって聞いてるわけですしねぇ(^^;
ボクはロバート・パーマーの方、聞いたことがないんです。機会があれば是非きいてみますね。
Posted by: 北さん | April 09, 2005 at 01:33 AM
こんにちは。
「Picket Lines, picket signs」ですが、「Picket」は日本語でも「ピケ」と表記されることがある「デモ隊」の事だと思います。「picket signs」は「抗議プラカード」の意味だと思います。この曲は、国の為にと思い戦地に赴いた黒人青年が主人公なので、この部分は帰還兵に対するフラワームーヴメントに乗った白人の反ベトナム戦争のスローガンの抗議行動を書いているのだと思います。だから「What's going on」なんですよね。
Posted by: getsmart0086 | April 17, 2005 at 10:31 AM
>getsmartさん、
ああ、そうか、これはpicket signsはプラカードなんだ・・・
これがわかんなかったんですよね。
ピケを張った人たちに「そんな方法ぢゃなくてもっといい方法があるだろう」といってるんでしょうか。
また訳を変えてみますね。
ありがとうございました。(^^
Posted by: 北さん | April 18, 2005 at 09:40 AM