Night Buzz/高田みち子

2004年リリース、彼女のメジャーデビューアルバムですかね。
ほとんど知らないミュージシャンをここに書くのは初めてなのですが、聞いてすぐに気に入ったのですヨ。声といい、詩といい。聞いてると「空間」の広さのような物を感じるステキな歌書いて唄っておられます。
ノラ・ジョーンズのデビュー以来、こういった感じのJazzyな歌を唄う女性ミュージシャンが世に出てくる事が多いとの事。トレンドに乗るのはスキではないですが、でもこの声と歌の持つ空間に惹かれて、ずっとヘビロテしてますデス。
不思議な透明感を持った空間を作ってくれますね。薄っすらと見えないほどの色の入ったクリスタルグラスとか、ジンワリと肌にまとう霧の中とか・・・ 質量感を持っていて、向こうが透けて見えるけど、でもすこうし色が見えるような、そんな透明な空間が自分の可視範囲に広がっている感じですわ。
いつも言ってるけど、聞いてると何か風景や情景が浮かんでくるのがボクにとって良い音楽。彼女の歌を聞くとどの情景にも薄っすらと色のついたミスト、(それもモエギ色だったり水色だったりの色)がどこまでも続いている風景がみえるのですよ。不思議だなぁ。
松木恒秀さん率いる「What's Hip」がその透明感と微妙な色を上手く織り成して、さらにその空間を広げている。テクニシャンぞろいのユニットですけど、歌の世界にその力を集中させると素朴ながら恐ろしく肌触りのよい音空間を作ってくれる。トップミュージシャンってこういうもんなんすなぁ・・・
で、やっぱり野力さんのpf.の力はすごい。音一つでその存在感を感じる稀なミュージシャン。ポンと鍵盤を叩いた瞬間に、その指先から銀糸のようなシルクがふわっと沸いてくるような、凄く心地良い音。そして大きなタイム感のなか、そのシルクが織り成されて行く感じがすばらしい。
このアルバムから一曲だけ上げるとすれば「雨は優しく」かな。降りそぼる雨のなか、雨音に蘇る思い出。白昼夢の様に現れる昔の風景が、まるで実体を伴ってるかのように見え、そしてその後脆くもくずれて・・
リフレインのような構成の曲のなか、そんな風景が見えるデス。
久々に良いモノをきいたなぁ・・
早速セカンドアルバムも買いますか・・(^^


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