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September 05, 2005

Hyde Park Festival 2005(2005/9/3-9/4)

-Hyde Park Festival 2005-
-at Inariyama-Koen in Sayama-shi -

(9月3日、4日と2日間のコンサートでしたが、面白かった2日目のレポートを書きます。)

20050904sayama01
稲荷山公園は緑深い広大な緑地。森の中に公園が沈んでいる。
まだ夏の日差しがやや残っているも、木々がそれをさえぎり観衆に心地よい木蔭を与えてくれる。
細野晴臣たちは、この森の中で当時の音楽を醸造していたか・・・
野外演奏を聴くには絶好の場所で、二日目のハイドパークフェスティバルは、昨日よりやや雲がありながらも過ごしやすい空の下始まった 。

20050904sayama02
二日目は日曜のせいか人の出足も早い。PA卓前のステージから約100mくらいのエリアは12:00頃にはほぼ一杯、その後ろの斜面にもかなりの人が入っていた。(主催者は最終的に3000人と言っていたかな?)
出演するバンドも、それぞれに見せ所のあるバンドが続いていく。

SAKEROCKは初めて見るも、よく揺れるビートとしっかりしたトロンボーンのリードと独特のユルさが、やけに心地よい。好天のなかビールを飲みながら見るにはおあつらえ向き。
アーリータイムス・ストリングバンドは西岡恭三のトリビュートをやっていた。ナゼだろう、聴いた瞬間に涙腺が緩みそうになるのは。忘れかけてた「胸がうずく」という、感覚を思い出したヨ。これが西岡ミュージックであり、彼の残した大事な遺産でもあるわけだなぁ。久々に生で聴いた「アフリカの月」と「プカプカ」がココロを揺らした。

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しかし・・・・15時ころ、ラストショウが演奏し始める頃から、天候が急変。大粒の雨が落ち出した・・・・
次第に雨は勢いを増し、地面を打つ雨粒は泥を跳ね上げ、ステージに向かうコンクリートの通路は川の様になり、木蔭でも傘がないと、あっという間にシャワーを浴びたように髪がずぶぬれになる。

ボクらは、比較的枝の濃い木々の陰に避難する。その後も、底の抜けたような雨は勢いを弱める事は無かった。地面を洗い流すかの様な雨は降り続き、空しく響く演奏を、激しく傘を叩く雨音をバックに・・・ 僕らは、途方にくれていた・・・・

結局、これほどの大雨を想定していなかった僕らは、雨具の上からも染み込む雨に負け、一時退避する事とした。
駅の中は雨を逃れようとしてきた人たちでごった返していた。一部あきらめて帰っていく人たちもいる。あぁ、最後まで何人くらい残っているかなぁ・・
隣町で少し食事を取り、最後の佐野元春と細野晴臣だけを残った体力振り絞って見る事になった。
佐野元春のステージは19時20分頃から。18時40分にラーメン屋を出る頃にも、雨は弱まる気配など一分も見せなかった・・・・

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20050904sayama3
稲荷山公園の駅に着いたのは、19時10分位。そこで様相が少し変わり始めていた。駅の改札を出ると傘を差さずに歩いている人もいる。雨具を着ればそれほど気にならない程度まで雨が弱まっていた。100%信用できなかったものの、「頼むからこのまま天気が持ってくれ」と祈りながらステージに向かう。

ちょうど転換の時間帯だった。最初にシートをおいてあった場所に戻る。ドロだらけのシートはまだら模様になり、もう地面との境目もわからない状態。それでも雨はこやみになり、音楽を聴くには差し障り無い。

佐野元春のステージが始まる。濡れそぼった観衆も皆ステージに視線を向ける。佐野さんの粋な計らいで、セットリストが直前で全部変わる。晩夏向けの爽やかなセットリストをやめて、身体を動かせるようなグルービーでファンキーなダンスナンバーが続く。雨で冷え切ってこわばった観客の身体も、彼らの演奏を聴いて芯から熱を取り戻す。みんなからだを揺らしてるよ、みんなの体温があがっていくよ、
凄いよ、こういうのをプロの技と言うんだろうな。ボクも少し離れ気味だったココロが、完全に音楽に戻っていった。

そして転換の時間帯、異変に気づく。
虫の音がきこえる。
雨がやんでいるヨ・・・・・・

周りをみてもうひとつ驚く。
観客の数がほとんど変わっていない。
ボクから見える限りは人で埋まっている・・・
みんな、ドコにいたんだい?

そして、細野晴臣の演奏が始まる。HOSONO HOUSE。アコースティックな編成で細野さんがとつとつと歌いだす。静かなMCをはさみながらユックリと時間が進んでいく。細野さんの包み込むような暖かい声と高田漣の銀糸の様に静かにきらめくスチールギターがよく絡む。語るようなアコースティックベースのベースラインがブラシのドラムと会話する、アコーディオンが銀粉をふりかけるように音をちりばめる。
少し霧に煙ってぼけるながらもふわりふわりと色を変えるステージのライトが、幻想的に見える。

気がつけば、高田漣の静かなスチールギターと虫の音が競演している。
少し霧に煙った幻想的なライティングは、森の精気が全てソコに集まっているようにも見える。
狭山の森は昔の住人の帰還を祝福しているのか?
ただただ、優しい時間が過ぎていく、
ゆっくりゆっくりと過ぎていく、

最後の曲「STELLA」が流れる。
“Twinkle Twinkle Twinkle Stars・・・・・”
雲の上の星たちは、今まさにそこに下りてきていた・・・

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エピローグ:
帰りは皆濡れてた事もあり、車で帰った。高速を走り始めると、前方の視界が不十分になるほど、大粒の雨が激しく降る。狛江から世田谷に抜ける道もいたるところで冠水し、ウチの車も生まれてはじめての水浴を楽しむ(?)。
帰ってニュースをみれば記録的な大雨。
あまり、神がかり的なものは信じないたちだが、最後に雨がやんでいたほんの一時間半は、偶然とは思えない何かがあったとしか思えないヨ・・

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